平成27年12月28日

「初マラソン奮闘記 ホノルルマラソン」

 

金子 真悟

 去る12月13日、ホノルルで初マラソンに挑戦。午前2時起床、寝不足の目をこすりながら、3時半スタート地点集合、スタート前のセレモニーでアメリカ国歌が演奏されると、周りのアメリカ人は一斉に直立不動で胸に手を当て厳かに歌い始めた。これが、日本のある場所で君が代が流れてきて特別促されることもないとしたら、我々は同じように国歌を斉唱するだろうか。アメリカ人の強い国家意識、侮るべからず。

5時花火とともにスタート。主催者が「さあ走り出してください」とマイクで叫ぶものの、3万人がひしめきあって進んでいるので走り出せたのは15分も過ぎてからだった。起床からスタートまでに精神的には大分消耗したものの、ペース配分を考え、市庁舎のクリスマスイルミネーションや、夜明けの海の絶景を楽しみながら、順調なレース運びだったのよ・・・20km手前までは。ここらでトイレタイムと、広場の仮設トイレに向かうべく道路脇の縁石に足を上げた途端、両足がつって思わず前にいる人の腕を強く掴んで転倒は避けたものの、それきり動くことができなくなってしまった。痙攣が収まるまで30分程横になって、再び走り出そうとしても数歩行くとすぐぶり返し歩くのもやっとだったが「ここで棄権したら帰ってから仲間たちに何を言われるか、とにかくゴールだけは目指そう」と思い直した。羽織はかまに下駄ばきのおじさん、着ぐるみを着た若者、赤ん坊を乗せた乳母車を押すお母さん等ふざけた連中がどんどん追い越していくのを「このやろー」と横目で見ながら、1kmごとにある表示を見て「あー、あと何キロ」。

一緒に参加した友人から遅れること3時間、記録は8時間35分。ゴール前両脇の沿道にはボランティアの人たちが出迎え「最後まで頑張れ、走って両手を上げてゴールしろ。」と叫んでくれるのだが、「上げたくても上がらないんだよ。」ゴールでカメラ片手に「まだ来ない、まだ来ない。」と3時間待ち続けた家内に「はいチーズ」と言われても、頬の筋肉が動かなかった。完走Tシャツ、完走証を手にしたものの残るは悔い、近いうち再挑戦したいと思っている67歳冬。

  
  

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