平成27年11月27日

「15年目の3列シート」

 

第一副会長 田崎 宏明

開拓時代のアメリカでは、馬車が男には必須なアイテムだった。

社会人となって数年経った頃、そんな話を聞いて、車を買うぞと決断した。
それがホンダのストリーム。もう15年乗っていることになる。

買うときに、色々と悩んだが、決め手になったのが本に書かれていた「10年後の生活スタイルを考えて、車を買うと良い」という言葉。買ってから10年もする頃には結婚して家族がいるだろう。勝手な未来図では、自分、妻と子供2人、両親2人を連れて出かけることをイメージしていた。だから当時、流行っていたスタイリッシュな7人乗りミニバンを選んだ。

しかし、買ってからは、7人乗りなんて無用の長物だった。3列目シートを出すことなんて年に1回あるかないか。10年経っても独身で、ファミリーカーは、全く無駄に感じた。

自動車評論家の徳大寺有恒氏の本「間違いだらけのクルマ選び」では、ストリームが「クーペとワゴンのいいとこ取りを狙って、結局、両車の悪いとこ取りになった」と酷評だった。
読んだ瞬間、評論家というものは現実を知らないと憤ったものだったが、しばらく経った頃には、同意せざるを得なかった。

3列目シートは使われることはない。

しかし、そんな状況が、ガラリと変わった。
買ってから15年が経った今年の7月に第3子が誕生したのだ。上から4歳2歳0歳なので「3列目を使用しなくてはいけない」となった。

これで、しばらくは3列シートが畳まれることはない。
長女が6歳になればチャイルドシート着用義務がなくなる。あと2年だ。それまではこの車を使い続けることになるだろう。

 
 

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