平成23年11月7日(月)

「日本製家電製品の衰退」

(わかっていたのに何も手を打てなかった現状)

 

L 熊谷正司

「パナソニックが2012年3月期 連結4200億の赤字予測」

 約1年前から、中国では予測されたことだが、日本製家電製品の撤退は秒読みの段階といわれた。
 中国では、日本製品といえばステータスの象徴で、なんでもかんでもメイドインジャパンが重宝された時代もあった。しかし、その神話が正に音を立てて崩れ去っている。
 日本の企業がコストダウンとグローバル化でどんどん製作を海外にシフトしてから長い時間がたっているが、結局はその海外シフトが日本の技術とノウハウを流出してしまい、このような状況におかれている。
 当初は、日本製と称される家電製品が実際は中国で作られていたので、その品質も落ち、日本ブランドの評価も落ちだした。それに加え、その流出された技術で、中国・韓国ではブランドをつくり、安価で高性能の家電製品市場にメイドインチャイナ、コリアで押し寄せたのである。それは、当然予測できたはずなのに、それを回避できなかった。それが、正に日本の家電メーカーの状況なのである。
 携帯電話も、日本のメーカーは、高性能電話を作り続けたが、今世界一となった韓国サムソンは、その場にあった携帯電話を作って販売した。アフリカではメールはいらない。だったら、メールの付いてない携帯電話を販売しようと。それが韓国メーカーと日本メーカーとの大きな違いだったのだ。
 家電にしろ携帯電話にしろ、メイドインジャパン神話がもうとっくに崩れてしまったのにそれにこだわったことと、海外シフトにより、日本の技術が簡単に海外に流れていってしまったことにより、今日本では、第2次問題の失業者の増加とつづいてくる。
 パナソニックが30万人の削減、TDKが12000人の削減など、数字が平然とでているが、大変な問題がのしかかってきているのが今の現状である。

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