2月第一例会


H21 2 12 (木) 平安閣


会長 鈴木 豊

 未曾有の経済不況で、経営者も社員も不安を抱えている中、考えさせられる記事を見つけましたので、会長挨拶として今回紹介させてもらいました。
 2/11読売新聞一面に掲載されている「はたらく@いきがい」の記事で、"粉の出ないチョーク"という画期的な商品を開発した、川崎市のチョーク製造会社「日本理化学工業」の話です。
 例会で話した次の日(2/13)、テレビニュース(「報道ステーション」)でもこの会社のことを取り上げており、ビックリしました。ちなみに"粉の出ないチョーク"はホタテの貝殻がはいっているから、折れにくく、環境にも人にもやさしい製品ということです。
以下引用
東京タワーが開業50周年を迎えた2008年12月23日、多摩川に近い川崎市高津区工場で、もう一つの50周年を祝う拍手が響いた。社員らの輪の中心で涙ぐんでいるのは林緋紗子さん(64)。  チョーク製造大手の日本理化学工業が半世紀前、初めて採用した知的障害者2名のうちの1人だ。
 林さんは15歳の時、養護学校から職業体験に来た。休憩のチャイムに気づかないほど夢中で働いた。
 そのいちずさが同世代の子を持つ社員の胸を打った。2週間たった最終日、採用を考えていなかった人事担当者を社員たちが囲んだ。「私たちが面倒みますから、一緒に働かせてあげて」健常者に比べれば、作業を覚えるまで時間はかかる。記憶したり数えたりすることも苦手だ。でも明るい笑顔が職場を照らす。ハンデのある人を支えようと社内に一体感も生まれた。
 林さんは4月、定年退職する。勤続50年の記念盾はタンスの上に飾った。母いゑさん(96)とは今も一緒に風呂に入っている。「お母さんも喜んでいた」とほほを緩ませた。
 同社は、川崎と北海道美唄市に工場を持ち、チョーク製造では全国シェア(市場占有率)30%を誇るトップ企業だ。全社員71人のうち知的障害者は7割超の54人を越す。
 昨年、景気悪化などで、もう一つの事業の柱であるハンガーのリサイクル事業が大幅な縮小に追い込まれたが、雇用維持はどうしても譲れない一線だった。新開発したホワイトボード用の固形マーカー「キットパス」を軌道に乗せた。
 そのキットパスを担当する大田裕平さん(30)は入社12年目。重い自閉症で、子供の頃、頭突きで窓ガラスを割ったこともある。父裕彦さん(56)は「いずれ親は先に死んでしまうのに」と将来を悲観していた。だからこそ、息子が胸を張って明るく働く姿がうれしくてたまらない。
 先日、夫婦で買い物をした東急ハンズの商品棚にキットパスを見つけ、目頭が熱くなった。裕彦さんは「企業の生産現場で商品を作るという厳しさの中で働くから自信もつくのでしょう。こういう会社が少しでも増えてほしい」と思う。
 「知的障害者は人の幸せとは働くことなのだと気付かせてくれた。企業はもうけることも大事だが、人に働く喜びを与えられることが大きい」と、日本理化学工業の大山泰弘会長(76)は話す。
障害者の雇用拡大に迷いがあった頃、禅寺の僧侶に教えられた。「人の幸せは四つ。愛され、褒められ、役に立ち、必要とされること。働くことで少なくとも三つ手に入るんだよ」と。

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